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2006年7月 6日 (木)

JSA

私が朝鮮半島から帰ってきたとたん、北朝鮮のミサイル発射のニュースが日本中を駆けめぐった。
最近は拉致問題で、北朝鮮のことはニュースでかなり取り上げられている。

私は昨年、北朝鮮にちょっとだけ足を踏み入れたことがある。
板門店のJSA(共同警備区域)に行ったときのことである。
JSAは個人で行くことはできず、ツアーに入るしかない。また、韓国籍の人は、このツアーに入ることはできない。
申し込むときも、パスポート番号が必要になる。
出発前も、旅行会社でパスポートのチェックがある。
バスに乗った後も、再度、パスポートをチェックされる。

板門店に着くと、全員、バスから下ろされ、韓国軍兵士がバスの中をチェックする。
その後、再度バスに乗り込むのだが、そのときに、韓国軍兵士が1人1人パスポートの顔写真と本人をチェックする。
その後、バスで少し行き、国連軍のバスに乗り換え、JSAに行く。

JSAに着くと、まず国連軍の国の旗があり、写真を撮ることができるが、その旗の方向しか撮ってはいけない。
そして、JSAの歴史のスライドを見せられる。
以前、北朝鮮側からロシアの学生が、写真を撮るふりをして軍事境界線を越え、韓国側に入ってきた。
それを追いかけ、北朝鮮軍兵士が韓国内に入り、それを国連軍は迎え撃った。
銃撃戦が始まり、多数の兵士が死傷したが、その学生は、その後、米国に亡命したそうである。
このような歴史を見せられた後、「敵の行動により死傷する可能性がある」「国連軍、アメ リカ合衆国及び大韓民国は訪問者の安全を保障することはできず、敵の行う行動に対し、責任を負うことはできない」ということを了承したという文書にサインさせられる。
これにサインしなかったら、その先の見学はできない。

Guest_2その後、見学者は国連軍のゲストの証明であるカードを、よく見える場所に付ける。
北朝鮮側からよく見えるように、である。
JSAでは、許可されたところしか写真を撮ることはできない。
外に出て、「自由の家」という名の展望台に上がるが、その上からは写真を撮ることができる。
北朝鮮側の写真を撮ったが、そこを降りたP3290022後は、写真を撮ってはいけない。
会議場の前の光景は、まさに、映画「JSA」の世界である。
それまでドラマのロケ地めぐりをしていた私は、「JSA」のロケ地に来たような錯覚に、一瞬、襲われた。

P3290023会議場に入ると、2人の国連軍兵士が立っている。
1人は会議場のテーブルのマイクの位置、もう一人は北朝 鮮側に通じるドアの前に、こちらに向かって立っている。
「あの兵士より向こうに行くと、北朝鮮に亡命したことにな Kaigijyoるので、絶対に行かないでください」とガイドより注 意を受ける。
会議場の外の軍事境界線には、コンクリートの境があるが、会議場の中はマイクの位置が軍事境界線になる。
この位置より向こうは、北朝鮮なのである。
P3290025向こうのドアの前の兵士の前までは行くことができるので、一応、北朝鮮に足を踏み入れたことになる。

その後、JSAの売店に行くが、そこでは北朝鮮のお酒も売っている。
再度バスに乗り、帰らざる橋を見たり、人が住んでいないという北朝鮮側の建物だけの宣伝村を遠くに見る。
それまで、実感することがなかった「休戦中」という現実を、目の当たりにした時間だった。

P3290021

北朝鮮の見張り台。

P3290027

ここが軍事境界線。
テコンドーの構えのポーズで立っている。
私がいた間、2人ともまったく動かなかった。
まるでマネキンみたい。
黒いサングラスは、目の動きがわからないようにするため。

P3290028

同じポーズで。
ここは北朝鮮。P3290032

映画「JSA」で見たのと同じ光景。
コンクリートの境界線の向こうの色が変わっているところは北朝鮮。

P3290045

「帰らざる橋」
1953年の休戦以後この橋で捕虜交換が行われた。
一度、南か北かの方向を決めたら2度とこの橋を渡って帰ることができないことから、この名前がつけられた。

P3290036

北朝鮮の宣伝村。

P3290042 

国連軍のバス。
このバスでJSA内を回る。

P3290051

JSAの売店。
北朝鮮の酒を売っている。

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