読売新聞事件
「事件は会議室で起きてるんじゃない!」
そう、今回の事件は会議室ではなく、新聞紙上で起きてしまった・・・
私は読売新聞で月1回、自動車保険Q&Aの連載をしている。
いつもは読者から寄せられた質問に私が直接答えているが、今月はライターの人がQ&Aを作り、私が監修することになっていた。
まず最初に小さい事件があったが、これはたいしたことではない。
ライターが設定した質問は、状況設定にムリがあるものもあり、設定を変更したりしたため、今月はいつもより手間がかかっていた。
そして昨日、事件が起きてしまった・・・
午前中から外出し、18:30頃戻ってきたら、再校のゲラがPDFでメールに添付されて届いていた。
そのメールには、「夕方すぎに入稿の予定なので、何かあったら本日中に連絡して欲しい」ということが書いてあった。
そこで、すぐに再校のゲラをチェックし、間違っているところや、表現を変更したほうがよいところなどをメールで送った。
すると・・・
夜12時前に「(私がメールを送ったのが)すでに入稿のために外出した後だった」という内容のメールが来た。
そこですぐに「誤った内容が新聞に載るのはNGなので、必ず訂正して欲しい」とメールしたが、そのメールの返事が届いたのは翌日(つまり今日)の午後。
すでに、新聞に誤った内容で掲載されているとのこと。
入稿日や入稿スケジュールを知らされていないのに、お昼前に「夕方まで」とメールを送られても、対応できないときもある。
私は1日中パソコンの前に座っているわけではない。
それに「何かあったら本日中に連絡して欲しい」ということであれば、「本日中」に連絡しているのだから、きちんと訂正して欲しい。
で、何が誤っていたかというと、読売新聞15日朝刊30面の「自動車保険ケーススタディ集」のケース3。
他にも表現など細かいところ(たとえば「損害事例」×→「賠償事例」○)はいろいろあるが、このケース3が、(T_T)状態になるほどである。
ケース3は「人身傷害補償保険」について書かれているが、「契約者Bさん」の妻が犬の散歩中、車道に飛び出して大ケガをしたいう設定。
人身傷害補償保険なら、「自分(注:契約者Bさん)やその家族が歩行中に遭遇した自動車事故でも、保険が適用されるのです。」とある。
Bさんが「記名被保険者」なら、これは当てはまる。だが、Bさんは「契約者」となっている。
Bさんが「契約者」かつ「記名被保険者」であるのなら、Bさんの妻の事故も補償対象になる。
だが、Bさんは「契約者」であって「記名被保険者」でないのであれば、Bさんの妻の事故は補償対象にはならない。
こんな記事が載ってしまい、監修者となっている私は(T_T)(T_T)(T_T)な心境であるが、あの記事を読んだ人は、「契約者」を「記名被保険者」に読み替えてほしい。
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