アリ地獄&雪崩現象
最近、ブログを書く間隔が短くなっている。
ヒマなのかと思われそうだが、逆である。
講談社で出す本の原稿はまだ終わっていない。
ここ数日、医療費関連のことを調べていた。
健康保険法の一部改正により、10月から、健康保険関連の変更がいろいろあった。
高額療養費の自己負担限度額等も変わったし(自己負担限度額がアップした)、政府管掌保険の出産育児一時金の額は30万円から35万円になり、また、出産育児一時金の病院への直接払いもスタートした。
これまでは、病院等に出産費用を支払った後で、出産育児一時金が支給されるのが一般的だったが、病院への直接払いを利用すれば、出産育児一時金の額より出産費用が多ければ、その差額だけを病院に支払えばよい。もし、出産費用より出産育児一時金の額が多ければ、その差額は戻ってくる。
高齢化により増えている医療費については自己負担額が多くなり、少子化対策のため出産費用に関しては給付額が多く、また便利になった。
ネットでいろいろ調べていても、10月からの改正が反映されていないものも多い。
細かいところは電話をかけ、問い合わせることもある。
どこまで調べ、どこまで書くか。わかりにくい言い回しを、誤解されないレベルでいかにわかりやすく書くか。
特に公的保障関係のことは、調べていくとアリ地獄にはまったようになり、かなり煮詰まってくることが多い。
こんな状態の時、毎月連載している読売新聞の自動車保険Q&Aの担当者から電話が入った。
いつもは読者の質問に私が直接回答を書いているが、今月はライターの人が6つの質問&回答を書き、それを私が監修するということになっている。
原稿チェックの締め切りは、来週火曜日ということだった。
ところが・・・
1週間間違えて連絡したということで、本当は昨日のつもりだったとか。
私から原稿の直しが入ってこないので、自分が送ったメールをチェックしたら・・・頭の中が真っ白になったそうである。
とにかく今日、入稿しなくてはならないということで、午前中は急遽、原稿のチェックをして戻した。
ニュースでは、竜巻が発生し、死傷者が出たり、住宅が破壊されたと報道している。
保険コラムは「日々のニュースに関連づけて」書くことになっているため、急遽、竜巻での住宅の損害にも保険金が支払われるという内容で、火災保険の原稿を書き、入稿する。
こんな状態なのに、来週木曜日が閉めきりという「エコノミスト」の原稿も引き受けてしまった。
そろそろ、先週取材を受けた「日経WOMAN」のゲラのチェックが来そうである。
ゲラは突然FAXで送られてきて、翌々日戻しということが多い。
こんな状況なのに、今日は「近代セールス」の編集者から原稿の依頼があった。
「近代セールス」は銀行員等を購読対象者とする雑誌である。
原稿量としては3250字。また決まっていない内容も相談したいということである。
知り合いの編集者だし、引き受けるしかないかなぁ・・・
雪崩のように仕事が入ってくる。
ふ~っ・・・
「そんな時にこんなブログを書いているの?」って言われそうだが、中間試験や期末試験になると、試験勉強ではなく、ほかのことをしたくなったことはないだろうか。
私は中間試験のとき、試験期間の2日間でベストを1枚編み上げ、母親から「試験勉強しないで何やっているの!」と、しかられたことがある。
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コメント
初めまして。うさうさと言います。足跡辿ってきました。
今日、丁度会社の人2名に出産育児一時金の事前申請の説明と申請書を渡したんです。
私にとってはタイムリーな話題でしたっ
投稿: うさうさ | 2006年11月 9日 (木) 22時57分
うさうささん、初めまして。
公的な保障や制度って、よく変わるので、常にチェックしておかなければいけないんですよね。
でも、「○○になった日の属する月の翌々月の末日」なんていう文章を読んでいると、ふ~っ・・・て感じになるんですよ。
投稿: 古鉄恵美子 | 2006年11月 9日 (木) 23時15分
世の中知らないと損することは多いですよね。
頑張って本書いてくださいね。
お金のバイブルとさせていただきます。
日経ウーマン、エコノミスト、ご活躍ですね。
楽しみにしてます!また、発行日教えてくださいね。
投稿: つー | 2006年11月 9日 (木) 23時58分
特に公的な制度って、自分から申請しないと、向こうから「あなた、いま医療費の出費で大変じゃないですか?」なんて、声をかけてくれませんからね。
医療費の一部負担金が高額になった場合、数か月後に支給される高額療養費を担保に無利息でお金を貸してもらえるんですが、これを知らないと、カードローンや消費者金融で、高金利で借りてしまうことになったりするんですよ。
投稿: 古鉄恵美子 | 2006年11月10日 (金) 00時39分