« アメリカ発大津波の襲来 | トップページ | 朝バナナダイエット »

2008年9月17日 (水)

公的資金投入で救済されたAIG

昨夜、「アメリカの保険最大手AIGも経営難のため、FRBに400億ドルのつなぎ融資を申請した。」と書いたが、私が寝ている間にFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は、一旦、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)に対し、融資を断わっていたようだ。

だが、今日の午前中に入ってきたニュースでは、FRBとニューヨーク連銀は、経営危機に陥っていたAIGに対して最大850億ドル(約9兆円)を融資する方針を決めたとのこと。
融資期間は2年。
融資と引き換えに、アメリカ政府がAIG株式の79.9を取得する権利を確保した。

リーマン・ブラザーズの経営危機が問題化した後、AIGの経営危機が明るみに出、格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が、AIGの格付けをAA-から3段階引き下げ、A-にした。
こんな状況で、AIGの株価は、16日、ニューヨーク株式市場で1ドル台まで下落していた。

アメリカ政府は、リーマン・ブラザーズには公的資金を投入せず、経営破綻させたが、AIGには公的資金を投入し、救済した。

リーマン・ブラザーズの経営破綻は、一般の人たちに、
 リーマン・ブラザーズの経営破綻→金融機関→一般の人
と、間接的な影響を与えるが、アメリカの保険最大手で世界中で関連会社が保険を販売しているAIGを経営破綻させると、
 AIGの経営破綻→AIGの保険契約者
と、一般の人たちに直接的な影響を与える。
ここが公的資金を投入して救済するかどうかの、分かれ目なのだろうか。

そうなら、今年の春、米大手銀行JPモルガン・チェースが経営危機に陥っていたアメリカ証券5位のベア・スターンズを救済買収する際に、公的資金を投入して救済したのがわからないが。
半年前は、公的資金投入もあり得たが、この半年の間に、状況が許さなくなったのだろうか。
それとも、救済するためのコストパフォーマンスが、リーマン・ブラザーズでは、悪すぎたのか。

いずれにしても、AIGに公的資金投入が決定したことにより、AIGは公的管理下に置かれ、目先の経営破綻は回避された。
今日の東京株式市場も、それが好感され、前場は270円高までつけ、今日の大引けの日経平均は、前日比140円4銭高となった。
ただし、TOPIXで見ると、前場は高かったが、後場は伸びず、前日比3.86ポイント高となっている。

AIGの関連会社で、日本で保険を販売しているのは、生命保険会社では、アリコジャパン、AIGスター生命、AIGエジソン生命の3社、損害保険会社では、AIU、アメリカンホームの2社である。
また、ジェイアイ傷害火災保険には50%出資している。

AIGの経営危機報道で、昨日はこれらの保険会社に、契約者からの問い合わせが殺到したそうだが、目先の経営破綻が回避されたことにより、これらの会社の保険契約者もホッとしたのではないだろうか。
だが、今後も、AIGの動向はチェックしておいたほうがよいだろう。

|
|

« アメリカ発大津波の襲来 | トップページ | 朝バナナダイエット »

保険・金融」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« アメリカ発大津波の襲来 | トップページ | 朝バナナダイエット »