医療格差とセカンドオピニオン
これって、何か分かりますか?
大腸ガンになって肛門を切除しなければならなくなった人が、人工肛門に付ける便を貯める袋です。
黒い部分は、消臭のための活性炭です。
人工肛門というと、渡哲也ががんの手術をしたときに、広く知られるようになったのではないかと思いますが、以前は一般的だったこの手術も、最近は3割以下に減っているのだそうです。
今日は、「ティーペック」のコールセンターの見学と、『医療格差とセカンドオピニオン』というテーマで、お話を聞いてきました。
たとえば、大腸がんと診断されて、A病院では「肛門を切除して、人工肛門になります」と説明されても、B病院では、肛門を温存してがんを切除する手術が可能だったりします。
そんな話の中で、この袋が配られました。
話には聞いていても、実物を見るのは初めてです。
テープをはがすと、かなり粘着力が高く、専用のはがす薬剤を塗りながら袋を体からはがすため、この袋の着脱にかなり時間がかかるそうです。
実物を見ると、通勤で満員電車に乗っている時に便が溜まったり、飛行機に乗って気圧が低くなると袋が膨らむんじゃないかとか、いろいろなことが想像できます。
がんを切除し、生きるためといっても、その後の生活の質は、それまでより、かなり低下しそうです。
かつては、生きるためなら、そういうのも仕方なかったのかもしれませんが、いまは、人工肛門にしなくてもがんを切除する手術ができる病院も増えています。
選択肢は広がっているので、患者側も自分が手術後にどんな生活をしたいか、選べるようになってきました。
いろいろな制度や金融商品も、知っているか知らないかで大きな差が出ますが、医療についても、知っているかどうか、また、自分の希望に合う医療が受けられる病院に巡りあえるかどうかでも、とても大きな差が出るという当たり前のことを、今日は再認識しました。
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